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脳神経外科病棟の半数の方は脳腫瘍患者で自分もその一人だった。

病棟内には病気が進んでしまった方も入院されている。

病室の入り口は常に開いているので、すこし大きめの音は室内に聞こえてくる。

消灯後、女性の声が聞こえてくることがあった。

主に何かを訴える言葉が多かったが、ある時から女性の話す言葉は一つになった。
「お願いします、助けてください」
消灯後、同じ言葉を何時間も繰り返している事もあったと思う。

家族の方や看護師さんが近くにいるときにその言葉を聞くことは無かったが、女性が一人の時間帯によく聞こえてきた。

その女性は人との会話が難しい状況だったと思う。
何か用があってその言葉を続けてたのかもしれないけど、自分にはその声が心から助かりたいと願う強い気持ちなのだろうと思った。

助かりたい。医師に悪性と言われ気持ちが沈んでいたころ自分も強く思ったこと。


ある日病棟を歩いていると、声を発し続けている女性にB先生が話しかけていた。

「大きい声出してどうしたの?」B先生は優しい笑顔で語りかけていた。

自分を助けてくれる先生。そう思っているのかどうかは分からない、でも女性はとても穏やかな笑顔でB先生を見つめていた。


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